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2日目の民宿で、50代のおじさん(注:僕も、おじさんです(笑))2人とお知り合いになりました。

聞けば、2人は義理の兄弟で、還暦前に2人でお遍路に行こうとなったそうです。

1人が足の皮がずるずるになったが、医療道具がないというので、僕の持ってきた応急処置用のものをお渡ししました。

お互い様です。

その晩は楽しいひと時をすごして、疲れもとれました。

翌朝も5時に起きて、5時30分に出発しました。

翌日は仕事なので、予定は2時までとしています。

初日は歩きながらいろんなことを考えていましたが、3日目には、なにも頭によぎることもなく、札所をめざして、ただひたすら無心で歩いていました。

この日も、すれ違う人たちとの挨拶や、地元の人たちの「ご接待」をうけさせていただきました。

この3日間で、気づくことは沢山ありました。

出発前にくらべて、精神的に、少しは成長できたような気がします。

今回のお遍路以降は、年に1日しかまわれていませんが、自分にとっては心の「大きな修行の場」と感じていますので、必ずや高野山で「結願」をしようと思います。



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2014.09.14 Sun l お遍路 l コメント (0) l top
軽い気持ちで書き始めたのですが、長くなってしまいまして、申し訳ありません。

さあ、2日目です。

朝5時に起きて、食事をとり、6時に出発しました。

この日は、「遍路ころがし」といわれる山越えがあります。

民宿のおかみさんが「お昼に食べてください。」と、おにぎりをむすんでくださいました。

その袋には手紙が入っており、お昼に気づいたので読んでみますと、応援と修行について書いてありました。

「くう~」。人の優しさがしみてきました。

時間はもどりますが、いよいよ山に入りました。

実は、山に入るまでに道を間違えてしまい、何時間もかけて歩いたのに、また宿泊をした民宿の近くにきてしまったのです。

10月初頭といえども、さすが四国!照りつく暑さがきつく、ガンガン日焼けをしています。

どうしようか思案していると、一台の軽自動車が止まりました。

「どうしたんですか」と、50代のおじさんが(僕も、おじさんですが(汗))言って車から降りてきました。

事情を話しますと、「車に乗って。お参りした札所まで送ったるわ。」といってくださいました。

顔も名前もしらなかった僕に、こんなに親切にしてくれるとは。。。

僕は、自然に深く感謝をしていました。

おじさんは途中で自宅に招いてくださって、冷たいものを飲ましてくれ、休ましてくださいました。

「もういい時間やし、今日はここでゆっくりして泊まっていったらいい。」と言ってくださいました。

僕は、またまたびっくりしました。

大阪では、考えられないくらいのことです。

でも、山越えがまっています。

僕は、深く感謝を述べると共に、お礼のお札を渡そうとしましたが、おじさんは「いらんいらん。当たり前のことやから。」といって、辞退されました。

もう、感激です!人としてこの2日だけで、とても修行をしたと思いました。

そして、山越えです。

今の時期は「まむし」が産卵期で気がたってるから、横から飛んできて人を襲うと聞いていましたから、用心して登りはじめました。

順調に登っていましたが、思わぬハプニングが。。。

脚がつりそうになったのです。周りに人もいなく、携帯の電波も届かないため、太ももでもつったら大変です。

しばし、休憩に入り、景色を眺めることにしました。

素晴らしい景色です。この時僕は、「ああ、小さなことにこだわったりしていた自分は、まだまだだなあ」としみじみ思ったのを覚えています。

そうしていると、後ろから鈴の音が聞こえてきました。

振り向くと、黒い袈裟を着て管笠をかぶったお坊さんがシャリンシャリンとなる杖を持って登ってきました。

よく見ると、片足を引きずっています。

僕の前を通りすぎるのをみていたら、まだまだ自分は足らないものが多すぎると感じました。

脚の痛みも治まり、登りはじめました。

山頂についたとき、多くのお遍路の方がいて、みなさん大きな拍手をしてくださいました。

何という温かい人の気持ち!

またまた感激です!

ここで昼食をとりつつ、僕もこの後に到着した人におしみない拍手をさせていただきました。

そうこうしながら、2つ目の山越えを終わるころには日も暮れてきており、予約していた民宿に宿泊しました。


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2014.09.14 Sun l お遍路 l コメント (0) l top
10月8日。さあ、いよいよ出発の日となりました!

連休をめいっぱい使って、2泊3日の修行です。

仕事を終えたその日の夜に、大阪駅前のバスターミナルから徳島駅まで行き、ビジネスホテルに泊まって始発で1番札所の霊山寺に向かう計画です。

その日の晩は早く寝て、予定通り始発で「坂東」という駅に到着しました。

1番札所の霊山寺があるお遍路のスタート地点です。

とても天気が良く、早朝なのに人が多く、活気がありましたが空気はすごく澄んでいました。

素早く着替え、お札や線香などを購入し、お参りをして、歩き出しました。

目指すは高野山ですが、まずは徳島です。

最初の2番札所に到着しました。

お遍路は、空海聖人が歩いた道のりとなっており、そのお寺は真言宗なので本堂で般若心経をあげなくてはなりません。

初めての、般若心経を読みます。。。

気恥ずかしかったです。。。

さらに歩を進めまして4番札所に到着しました。

そこで、他のお遍路の60歳くらいの方が話しかけてきました。

「ここで管さんがぶっ倒れたんやでえ~」と(笑)

管さんとは、元総理大臣の管さんです。

そういえば、逆うちでお遍路をしたとテレビで聞いたことがありました。

そんなこんなで一日が終わりまして、民宿へ泊りました。

初日で一番驚いたのは、顔も名前も知らない地元のかたが非常に親切にしてくださったことでした。

あるかたは通り過ぎざまに立ち止って、「ご苦労さまです。」といってみかんをくださったり、またある方は軽トラをわざわざ止めて「空海さんに、よろしく言っといて~」とパンとジュースをくださいました。

お遍路さんに親切にすることを、「お接待」というそうです。

僕は、「ああ、人っていいもんだなあ」と、嬉しくなりました。

これが、初日での経験でした。

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2014.09.14 Sun l お遍路 l コメント (0) l top
本日は、休日出勤をしております。

天気が良いので家族で遊びに行きたかったんですが、気になることがあったので、解決しにきました。

性格ですね(笑)

この青空をみていて、はじめてお遍路に行ったときのことを思い出しました。

ちなみに区切りうちで、まだ結願しておりません。

きっかけは、NHKで江口洋介さん主演のお遍路を舞台にしたドラマでした。

以前から、神社仏閣には興味がありましたので、一度はお遍路もしてみたいと思っておりましたが、金剛杖を持ち、白衣を着て歩くことの気恥ずかしさと、遠方ということも相まって、なかなか腰があがりませんでした。

しかし、このドラマを観たときに、「ああ、行きたいんだから、行ってみよう。」と本当に自分に素直に思い立ちました。

当時に担当していた鶴橋のダンススクールの社長もお遍路経験者だったので、そのお話を聞いていたのも大きかったと思います。

さあ、まずは金剛杖と白衣をそろえなければなりません。

四国のお遍路グッズ専門店から郵送で購入しました。

ある日のこと、「ピンポーン」とインターホンがなり出てみますと金剛杖と白衣の到着です。

驚きました。。。

宅配便の若い方が、ひざまずいて、両手で金剛杖を献上するように差し出しているのです(汗)

僕は、ビックリしたと同時に、アセリました。

どうしよう。。。。と思った瞬間。。。

僕も同じくらいの高さにひざをついて、「ありがとうございます」と言って受け取りました(笑)

さあ、これであとは出発のみです。


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